Kitten's First Full Moon
(2010年02月12日)著:Kevin Henkes
初めて満月を見た子猫ちゃん。それをミルクの入ったお椀と思い込み、飲みに走り回ります。
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上の、絵本の表紙画像をご覧ください。
中央からちょっと右側のあたりに、金色の丸いものがついていますよね。
それは、カルデコット賞(the Caldecott Medal)を受賞しました、というマークなんです。
カルデコット賞とは、アメリカで毎年非常に優れた絵本に表彰されている賞です。
1938年から続けられており、一等賞に認定された絵本がカルデコット賞、二等賞とされた絵本はカルデコット・オナー(the Caldecott Honor)と言われています。
絵本の選定・表彰は、アメリカ図書館協会(American Library Association、略してALA)という組織の一部である児童図書館サービス協会(Association for Library Service to Children、略してALSC)が行います。
ALSCはカルデコット賞だけでなく、ニューベリー賞(the Newberry Medal)などをはじめ、いくつかの賞の選定・表彰をしていますが、このカルデコット賞は、とりわけ権威のある賞として認められています。
歴代のカルデコット賞、および邦訳された絵本のリストは、こちらのサイトに載っていますので、興味のある方はどうぞ。
この"Kitten's First Full Moon"は、2005年にみごとカルデコット賞に受賞されています。
『まんまるおつきさまをおいかけて』という題名で、邦訳本も出ています。
今回この絵本を選んだのは、カルデコット賞を受賞したすごい絵本だから、というわけではなく、にこるの娘が大好きな絵本だったからです。
彼女が1年前に初めて英語の学校(プリキンダーガーテン)に通いだしたとき、教室にたくさんの絵本がありましたが、その中で一番お気に入りの絵本でした。
ある日、親も教室に入って子どもに絵本を読んでやったことがあって、にこるも娘にせがまれてこの絵本を読み始めたものの、最後までいかないうちに時間切れ。
納得できない! という表情の娘を見て、先生が特別に「家に持って帰っていいですよ」と仰ってくれました。
家に持って帰って何度も読んでも、娘は読み足りないらしい。
でも、絵本は学校に返さなければいけない。
ということで、にこるは自宅用にアマゾンでこの絵本をオーダーしたのです。
そんな絵本は、どれほどすごいのか?
と思われるでしょうが、意外や意外、色使いは非常に地味です。
まるで墨絵のように、黒と白だけ。
まあ確かに、満月の夜の場面ですからね。
でもその単純な色使いが、かえって子どもたちの想像力を広げてくれるのでしょう。
主人公の子猫ちゃんはとても可愛い。
満月を「ミルクの入ったおわん」だと思い込んで、追いかけては失敗することを繰り返す子猫ちゃん。
子どもたちはきっと共感を覚え、がんばれ! と思わず応援したくなるはずです。
ミルクを飲むために満月を追いかける、ということ自体が間違っているのに、
失敗するたびに、次の手を考えては挑戦する、前向きな子猫ちゃん。
池に落ちてびしょぬれになって、あきらめて家に戻りますが、
さて、最後の結末はいかに・・・?
気になる英文は、子猫ががんばる場面では見開きで3~4行。
子猫が失敗して、空を見上げる場面がなんどか出てきますが、
それはたったの一行、しかもいつも同じ文章です。
"Still,there was the little bowl of milk, just waiting."
まだお空にはミルクの入ったおわんが浮かんでいて、子猫ちゃんを待っています。 ---にこる訳
にこるの娘は、英語の絵本を読むと「日本語でも言って!」と言うので、即興で翻訳しなければならないのですが、
毎度読んでいると、それが定着してきて、たまに違う日本語で訳したりすると、「違うよ」と訂正されてしまったりします(笑)
邦訳『まんまるおつきさまをおいかけて』では、どんな日本語表現になっているのでしょう? 邦訳はまだ読んだことがないので、とても気になるにこるなのでした。
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邦訳 『まんまるおつきさまをおいかけて』

