Christmas Mice!
著:Bethany Roberts
絵:Doug Cushman
当サイトインデックス:行事に因んだ絵本
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クリスマスがあと2週間後に近づいてきましたね。
アメリカでは、クリスマスが1年で一番活気のあるシーズンといえるでしょう。
ユダヤ人が祝う「ハヌカ」も大体クリスマスの時期と重なるので、この時期は国中がそわそわしている感じです。
日本で12月は師も走る「師走」と言うように、なんとなくあわただしいのは日本もアメリカも同じですよね。
日本でも、かなり以前からクリスマスを祝う人が増えましたが、もともとキリスト教徒ではない人たちが多く(にこるもキリスト教徒ではありません)、クリスマスが日本では商業的な目的でアレンジされた行事のため、アメリカのクリスマスの祝い方を比較すると、かなり違いがあります。
まず、クリスマスは家族で祝うもの。恋人と2人だけで外食するというのはNGです。
というか、通常クリスマスにお店は開いてません。・・・
アメリカ人は、「クリスマスケーキ」も食べません。
サンタをかたどった砂糖菓子が上に乗っているようなデコレーションケーキは、お店には売られてません。
普通は、ジンジャーブレッドなどのカラフルだけど素朴なクッキーや、日持ちのする洋酒漬けのパウンドケーキを焼きます。
アメリカ人が用意するクリスマスプレゼントの量も、半端ではありません。
プレゼントは家族全員に用意しなければなりませんし、親戚や学校のお友だち、先生にも用意します。
その他、郵便配達員や庭の手入れ師など、日頃お世話になっていると思われる人たちはお金(ボーナス?)を渡したりします。
アメリカの「クリスマスプレゼント」というものは、日本のお歳暮やお年玉の習慣と通じる部分もあります。
ところでクリスマスをテーマにした絵本はたくさんありますが、今回どの絵本をご紹介しようか、とても迷いました。
というのは、クリスマスの絵本は、英語のクリスマスソングを知らないと、理解できないような内容のものが多いのです。
アメリカ人が歌うクリスマスソングは、種類が大変豊富です。
歌詞が日本語に翻訳されて、日本人にもお馴染みになっている歌もありますので、曲を聴けば「ああ、あれか」とすぐにピンとくるものもあります。
例えば『赤鼻のトナカイ』という歌がありますよね。 ♪まっかな お鼻の~ トナカイさんは~♪ から始まる、あの歌です。
『赤鼻のトナカイ』という歌の題名は、英語で"Rudolpf the Red-Nosed Reindeer(赤い鼻のトナカイ、ルドルフ)"。
ですから、通常トナカイといえば「ルドルフ」。絵本にトナカイの絵が描いてあれば、それは「ルドルフ」。アメリカでは、「ルドルフ」は小さな子どもでも知っている有名人(鹿)なんです。
でも、日本人ではサンタさんのそりをひく動物はトナカイだということが一般的に知られていても、「ルドルフ」という名前まで知っている人は少ないでしょう。
でも、トナカイが出てくる英語の絵本には、当然のように「ルドルフは・・・」という文章が付くわけですから、日本人が読むと、「ルドルフって、何なの?」と、まずそこでつまづいてしまうわけです。
前置きが大変長くなりました。すみません。
つまりにこるがみなさまにお願いしたいのは、"Christmas"という単語で、日本の「クリスマス」を連想しないでください、ということなんです。
極端に言えば、"Christmas"は未知のもの、くらいの気持ちで、クリスマスの絵本をご覧になっていただきたいのです。
さて、今回にこるが選んだ絵本『Christmas Mice!』は、ねずみたちが主人公。
ねずみさんたちが、クリスマスの準備をしている光景が描かれています。
ねずみさんをそのまま人間に置き換えてみましょう。
そうすれば、一般的にアメリカ人がクリスマスをどのように迎えるのか、お分かりになると思います。
暖炉に人数分の大きなストッキングを吊るす様子。
たくさんのプレゼントを包み、ラッピングをする様子。
(ちなみにアメリカでは、大きなデパートではラッピングサービスもありますが、プレゼントのラッピングは自分でするのが普通です)
クリスマス用のクッキーを焼く様子。
クリスマスイブに、外へ出てクリスマスソングを歌う様子。・・・
この絵本から、日本とは違うアメリカのクリスマスの様子を、垣間見ることができます。
この絵本は文章がとても簡単で読みやすいので、その点でもお勧めです。
Christmas mice
deck the house.
(クリスマスのねずみたち、家を飾ろう。 ---にこる訳)
Wreath the door.
Pound, pound, pound!
(ドアにリースを付けよう。トン、トン、トン! ---にこる訳)
以上が、最初の見開きページの文章です。
このページには、ねずみさんの家の中の様子が描かれているのですが、
壁に飾られた花の絵は、どうやら切手のようです。それには、「32セント」と書かれています。
現在、アメリカの一般的な封書を送る際の切手代は、44セント。
この絵本の初刊は2000年です。そういえば、その頃の切手はそんな値段だったなあ・・・
と、ちょっと感慨に耽ってしまったにこるでした。すみません、蛇足でした。
「ねずみ」は、英語で"mouse"。
複数形は"mice"。
もちろんみなさまはご存知だと思いますが、子どもにとっては、こうやって絵本で視覚的に覚えさせてあげたほうが、簡単に頭に入ることでしょう。
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