子どもの英語教育には、おやこで英語の絵本に親しむのがいちばん。 私にこるが、日本人にもわかりやすい英語の絵本をご紹介します。

行事に因んだ絵本

The Day It Rained Hearts

著:Felicia Bond

当サイトインデックス:行事に因んだ絵本

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

空からハートが降ってきました。
そのハートをいくつかゲットしたコーネリアちゃんは、家に持って帰ってバレンタインのカードを作ります。

ハートは大きさがまちまち。
コーネリアちゃんは、各ハートに合ったカードを4枚作り、それぞれのカードにぴったりなお友だちに送ります。
さて、誰がカードをもらったのでしょう?

・・・以上が、この絵本のあらすじです。


「バレンタイン」は、一般的には「愛」を伝える日。
日本語で「愛」というと、真っ先に男女間の「愛」を連想する方が多いのではないでしょうか。
にこるも、そうです。
でも「愛情」という言葉に置き換えると、親子間、ペットと飼い主、先生と生徒、なども含まれますね。

英語の"love"には、「愛」「愛情」の両方の意味が含まれます。
バレンタインの日、アメリカの子どもたちはお互いに、カードを交換したりします。
カードには、"Happy Valentine's Day" とひとこと書いて、サインするだけでOK。
でも最近は、市販されているバレンタイン用のカードを利用する人が多いです。

「カードをもらった、もらわない」で揉めると困るので、学校側も
「強制ではありませんが、もしカードを持ってくるのなら、必ずクラス全員分用意してください」
というお知らせを、事前に保護者に渡したりします。

にこるは今回のバレンタインでは、娘がクラスメートに渡すカードを手作りし、折り紙で作った花を付けました。
1クラス32人分を作る・折るのは、結構大変でした・・・ 


にこるが大昔、アメリカの学校で先生をしていた頃は、小学校低学年の子どもたちからカードをもらったり、絵をもらったりしました。
それには、

"I love you."

という言葉も、添えられていました。

「あなたを愛している」 ・・・?

当時は日本から来たばかりだったので、すぐにそう解釈してしまって、ちょっとびっくり、どきっ!としましたね(笑)

でも、"love"「愛情」という意味でもあるので、この場合は

「せんせい、大好き」

くらいの意味なんです。

今なら素直に、

"I love you, too!"
「先生も、あなたのことが大好きよ」

って言えるんですけどねえ。
当時はなんか照れてしまって、言えませんでした(笑)

でも、恥ずかしくても嬉しかったのをよく覚えています。
なので、今回は娘にも先生へ渡すために絵を描かせ、"I love you"と書かせましたよ。


・・・前置きが長くなりましたが、話を元に戻すと、
コーネリアちゃんが
「バレンタインデーが近いから、ハートが降ったんだわ! カードを作ろうっと」
と思ったのは、そういう習慣があるからです。

コーネリアちゃんの創意工夫のカードも素敵です。
にこるの娘はこの絵本を見て、コーネリアちゃんのアイディアを真似た工作をしていました。


気になる英文ですが、一行のページもあれば、5~6行のページもあります。
でもそれほど難しくはありません。

例えば、コーネリアちゃんが持ち帰ったハートを使ってどんなカードを作ろうか考える場面は、こうなっています。


She looked at each one
from the front.
and the back,
and the side,
and decided which ones would be just
right for each of her friends.


彼女はハートをひとつひとつ、じっくり見ました。
 正面から、
 後ろから、
 横から、
そして、各ハートがどのお友だちにぴったりなのかを決めました。 ---にこる訳


クラス全員に配るカード(義理カード、と言えるのではないでしょうかね?)を手作りするのは大変ですが、コーネリアちゃんのように、親しいお友だちに渡すカードくらいは、手作りしたら素敵ですよね。


amazon.co.jp(アマゾン)の詳細はこちら → "The Day It Rained Hearts"


Christmas Mice!

著:Bethany Roberts
絵:Doug Cushman

当サイトインデックス:行事に因んだ絵本

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

クリスマスがあと2週間後に近づいてきましたね。
アメリカでは、クリスマスが1年で一番活気のあるシーズンといえるでしょう。
ユダヤ人が祝う「ハヌカ」も大体クリスマスの時期と重なるので、この時期は国中がそわそわしている感じです。
日本で12月は師も走る「師走」と言うように、なんとなくあわただしいのは日本もアメリカも同じですよね。

日本でも、かなり以前からクリスマスを祝う人が増えましたが、もともとキリスト教徒ではない人たちが多く(にこるもキリスト教徒ではありません)、クリスマスが日本では商業的な目的でアレンジされた行事のため、アメリカのクリスマスの祝い方を比較すると、かなり違いがあります。

まず、クリスマスは家族で祝うもの。恋人と2人だけで外食するというのはNGです。
というか、通常クリスマスにお店は開いてません。・・・

アメリカ人は、「クリスマスケーキ」も食べません。
サンタをかたどった砂糖菓子が上に乗っているようなデコレーションケーキは、お店には売られてません。
普通は、ジンジャーブレッドなどのカラフルだけど素朴なクッキーや、日持ちのする洋酒漬けのパウンドケーキを焼きます。

アメリカ人が用意するクリスマスプレゼントの量も、半端ではありません。
プレゼントは家族全員に用意しなければなりませんし、親戚や学校のお友だち、先生にも用意します。
その他、郵便配達員や庭の手入れ師など、日頃お世話になっていると思われる人たちはお金(ボーナス?)を渡したりします。
アメリカの「クリスマスプレゼント」というものは、日本のお歳暮やお年玉の習慣と通じる部分もあります。

ところでクリスマスをテーマにした絵本はたくさんありますが、今回どの絵本をご紹介しようか、とても迷いました。
というのは、クリスマスの絵本は、英語のクリスマスソングを知らないと、理解できないような内容のものが多いのです。
アメリカ人が歌うクリスマスソングは、種類が大変豊富です。
歌詞が日本語に翻訳されて、日本人にもお馴染みになっている歌もありますので、曲を聴けば「ああ、あれか」とすぐにピンとくるものもあります。

例えば『赤鼻のトナカイ』という歌がありますよね。 ♪まっかな お鼻の~ トナカイさんは~♪ から始まる、あの歌です。
『赤鼻のトナカイ』という歌の題名は、英語で"Rudolpf the Red-Nosed Reindeer(赤い鼻のトナカイ、ルドルフ)"。
ですから、通常トナカイといえば「ルドルフ」。絵本にトナカイの絵が描いてあれば、それは「ルドルフ」。アメリカでは、「ルドルフ」は小さな子どもでも知っている有名人(鹿)なんです。

でも、日本人ではサンタさんのそりをひく動物はトナカイだということが一般的に知られていても、「ルドルフ」という名前まで知っている人は少ないでしょう。
でも、トナカイが出てくる英語の絵本には、当然のように「ルドルフは・・・」という文章が付くわけですから、日本人が読むと、「ルドルフって、何なの?」と、まずそこでつまづいてしまうわけです。

前置きが大変長くなりました。すみません。
つまりにこるがみなさまにお願いしたいのは、"Christmas"という単語で、日本の「クリスマス」を連想しないでください、ということなんです。
極端に言えば、"Christmas"は未知のもの、くらいの気持ちで、クリスマスの絵本をご覧になっていただきたいのです。

さて、今回にこるが選んだ絵本『Christmas Mice!』は、ねずみたちが主人公。
ねずみさんたちが、クリスマスの準備をしている光景が描かれています。
ねずみさんをそのまま人間に置き換えてみましょう。
そうすれば、一般的にアメリカ人がクリスマスをどのように迎えるのか、お分かりになると思います。

暖炉に人数分の大きなストッキングを吊るす様子。
たくさんのプレゼントを包み、ラッピングをする様子。
(ちなみにアメリカでは、大きなデパートではラッピングサービスもありますが、プレゼントのラッピングは自分でするのが普通です)
クリスマス用のクッキーを焼く様子。
クリスマスイブに、外へ出てクリスマスソングを歌う様子。・・・
この絵本から、日本とは違うアメリカのクリスマスの様子を、垣間見ることができます。

この絵本は文章がとても簡単で読みやすいので、その点でもお勧めです。


Christmas mice
deck the house.

(クリスマスのねずみたち、家を飾ろう。 ---にこる訳)


Wreath the door.
Pound, pound, pound!

(ドアにリースを付けよう。トン、トン、トン! ---にこる訳)


以上が、最初の見開きページの文章です。

このページには、ねずみさんの家の中の様子が描かれているのですが、
壁に飾られた花の絵は、どうやら切手のようです。それには、「32セント」と書かれています。
現在、アメリカの一般的な封書を送る際の切手代は、44セント。
この絵本の初刊は2000年です。そういえば、その頃の切手はそんな値段だったなあ・・・
と、ちょっと感慨に耽ってしまったにこるでした。すみません、蛇足でした。

「ねずみ」は、英語で"mouse"
複数形は"mice"
もちろんみなさまはご存知だと思いますが、子どもにとっては、こうやって絵本で視覚的に覚えさせてあげたほうが、簡単に頭に入ることでしょう。


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